HP・WEBサイトの更新に”WordPressというCMSが良いらしい” “ワードプレスは人気があるらしい” “SEOに強いと勧められた”そんな理由で使い始める方は多いかもしれません。
CMSってなに?
世界シェアのデータより、どれだけ人気なのか
メリットとデメリットはあるのか
といったお話をしていきたいと思います。
目次
WordPressはSEOに強い?
最初に申し上げておきたいのは、『WordPressはSEOに強い』というのは必ずしも正解ではないということです。
例えば・・・
- 既存のHPをWordPressに移行したら検索順位が上がる
- WordPressを使っていれば検索上位になる
必ずしもこのようになるわけではありません。
WordPressがSEOに強いのではなく、WordPressがSEO対策をスムーズに進めるのに適している・・・と考えて頂いた方がよいでしょう。
WordPressはあくまでツールです。そのツールをどう使うかが重要なのです。
CMSというのはHPの更新をしやすくするシステムなので、更新をしなければWordPressや他のCMSを使うメリットは受けられないと言っても良いかもしれません。
・月に1回、社内のニュースを更新する
・社内の沿革など、ページの一部を更新する
こういった利用方法や、これらの作業を社内で行えることはCMS導入のメリットではありますが、これらの作業にSEO的な効果はほとんど見込めません。
Googleなどの検索エンジンは、内容の薄いWordPressで作られたページ・サイトよりも、内容の充実した(検索ワードの意図に応えられる)HTMLページ・サイトを高く評価すると考えられます。
HP情報の更新だけでなく、SEO的なメリットも求めるならば、WordPressをSEOに適した形に設定すること、そして、HP集客の為にどのようなコンテンツを展開していくか、戦略を練る必要があります。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは
さて、記事タイトルなどに出てきたCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とはいったいどのようなものでしょうか。
以前のHP更新というと、FTPソフトでhtmlファイルをダウンロードし、修正してアップロードする・・・という方法が一般的でした。
さらに、新しいページを作成したら、
・新着情報にそのページのURLを追加
・メニューに新しいリンクを追加
といった作業が一部、または全てのページに必要でした。(そのような作業を簡略化できる手法はありましたが・・・)
WordPressのようなCMSは、これらの作業がほぼ自動的に行われるような仕組みづくりが可能なため、
1.サーバー上のWordPressにブラウザでアクセス
2.テキストや画像を追加し、保存
3.TOPページには自動的に新着情報として記事が表示される
といった具合に、ブラウザだけでほとんどの更新作業が完結します。
無料ブログのような気軽さ・簡単さでHPを更新できるシステム。それがCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と言って良いでしょう。
WordPressのシェア(他のCMSとの比較)
「Q-Success Software Quality Management Consulting」という企業は「W3Techs.com」というサイトで定期的にCMSのシェアを調査・公開しています。
W3Techsによると、CMSのシェアは、世界的にも日本国内的にも、”WordPressの一人勝ち”と言っても良いほどの状況になっています。
まずは世界的なシェアについて。
世界にたくさんあるCMSの中で、WordPressのシェアは60.1%にもなります。さらに、29.6%という数字は、世界中にあるWEBサイトの約3割がWordPressで作られていることを示しています。
引用・出典 W3Techs.com
https://w3techs.com/technologies/overview/content_management/all
2位以下のCMSは以下の通りです。
Joomla!(ジュームラ)
http://www.joomla.jp/
ジュームラは、オープンソースでPHP・データベースを利用するCMSという、WordPressに似た特徴を持っていますが、WordPressではプラグインを利用しなくてはいけないような機能(問合せフォーム・多言語化)にも対応可能で、政府機関でよく利用されているという特徴があります。
国内の記事でJoomlaの情報を調べようと思っても、なかなか思うような情報にヒットせず、学習コストとしては高め。
Drupal(ドルーパル・ドゥルーパル)
https://www.drupal.org/
ドルーパル(ドゥルーパル)もPHPやデータベースが必要であり、オープンソースという共通点がありますが、柔軟さゆえに学習コストも高く、日本語の情報も少ないCMSです。
パフォーマンスに優れ、大規模サイトに向いているとされています。
このように、どのCMSにもワードプレスより優れた点が存在します。では、なぜWordPressが選ばれているのか。それはやはりWordPressが一番情報が多く、SEOに強い(とされている)からではないでしょうか。
日本国内のWordPressシェア
こちらは日本国内のCMSシェアとなります。
驚くべきことに日本で利用されているCMSは8割以上がWordPressという状態です。
引用・出典 W3Techs.com
https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management
(DreamweaverってCMSだったのか・・・??)
僕は2013年にフリーランスになりました。その頃はWordPressと同じくらいMovable Type(ムーバブルタイプ)というCMSが使われている印象でした。(MTからWPに移行したい・・・という案件は多かったです)
たった数年でここまでシェアを拡大したWordPress。なぜこんなにも広く利用されるようになったのでしょうか。
WordPressのメリット 強みや人気の理由
WordPressのメリット 強みや人気の理由についてまとめて行きたいと思います。
中には、デメリットに通じる部分もあります。デメリットと合わせて確認してください。
WordPressは無料で(自由に)使えるGPLライセンス
WordPressはGPLライセンスのため、自由に使えるオープンソースのCMSです。
オープンソースはすなわちOpen Source。
プログラムのコード(ソース source)が公開されているソフト・プログラムのことです。
HPを閲覧するユーザーはほとんどライセンスを意識することはないでしょう。
・プログラムの改変
・複製物の再頒布
が認められているため、身も蓋もない話ですがCMSサイト制作で利益を得るのに、ライセンス上制限のない(少ない)WordPressは非常に都合が良いのです。
また、どのようなサイトに利用することもできます。(例:アダルトサイトには利用禁止・・・といった制限がない)
一般ユーザーも、制作会社も、無料でWordPressサイトを作ったり、サービスとして販売できるというわけです。このことが、WordPressのシェアを高めた大きな要因の一つであると考えています。
GPLライセンスについては、こちらのサイトが非常に分かりやすくまとめられていました。(外部サイトです)
hatsuka.info WordPressとGPLライセンスについて
更新しやすい(SEO重要度:高)
更新しやすさ。これは、SEO対策を進めて行くうえで、最も大切と言えるかもしれません。
無料ブログの利用経験者、ExcelやWordなどのドキュメントを使ったことのある方であれば慣れるのに時間は必要ないでしょう。
画像もブラウザ画面上にドラッグ&ドロップすることで自動的にサーバーにアップロードされます。
テキストの装飾も可能ですが、やり過ぎはかえって見づらくなるのでおすすめはしていません。
あとは「公開」ボタン(公開後は「更新」になります)を押すだけでWEB上に公開されます。
しかし、どんな内容でも更新すればよい結果が得られるわけではありません。実際には
どのようなコンテンツを作るか
キーワードの調査
競合の調査
順位計測やHP改善
といった”知識・手法”が根幹にあるのが前提です。
SEOノウハウについてはこちらもご覧ください。
[seo]
自由に使えて、情報も豊富(SEO重要度:低)
ライセンスについては前述しましたが、自由に使えて、利用者・シェアも多いため、カスタマイズの際にヒントを得やすいです。
イチからプログラムを組める人でなくとも、PHPを読むことが出来ればある程度カスタマイズが可能と言えます。
『WordPress + 【欲しい機能】 + プラグイン』
『WordPress + 【欲しい機能】 + カスタマイズ』
のような組み合わせで検索すると、ほとんどの悩みは解決されると言っても過言ではありません。
Root-013では初心者歓迎で無料のWordPress質問掲示板を設けています。なにかあれば以下より質問を投稿してください。
WordPress HP集客 アフィリエイト無料質問
内部SEOに留意されているテーマが多い(SEO重要度:中)
WordPressにはたくさんの無料・有料テーマが存在し、デザインや機能などで自由にテーマを選ぶことができます。
WordPress公式ディレクトリにアップロードされたもの(WordPressの管理画面からダウンロードできるもので、https://ja.wordpress.org/themes/ で閲覧可能)はレビュアーのチェックを受け、内容を確認されたものばかりなので安全性も高く、”HTMLテンプレート”としての質も高いです。
恐らく、公式テーマでSEO上”不利”となるようなものは無いのではないでしょうか。
もし心配であれば、バリデーションや構造化チェックをしてみるのも良いでしょう。
W3C Markup Validation Service
HTMLのバリデーションができるW3Cのサービスです。
https://validator.w3.org/
テーマ自体ではエラーが出なくても、プラグインの影響でエラーや注意がでることもあります。
ただ、間違った使い方をしていない限りそこまで完璧を求める必要もないと考えています。(正しい方が良いが、それよりもコンテンツの方が大切)
構造化データ テストツール – Google
構造化データ テストツール – Google
https://search.google.com/structured-data/testing-tool/u/0/?hl=ja
構造化というのは、HTMLタグの内容を正しく検索エンジンに伝えることのできる仕組みです。
ちょっと前の記事ですがこちらも参考にして下さい
構造化データ(microformats.org hAtom)のエラーを解消
特に留意して欲しいのは”パンくずナビ”を用いている場合です。パンくずナビはSEO上も大きな意味を持つと考えておりますので、パンくずを導入した場合はエラーになっていないかチェックするのも有効です。
パンくずナビで有名なプラグインは、『Breadcrumb Nav XT』です。(ちょっと前の記事です)
Breadcrumb NavXTでパンくずリストを導入
また、SEOプラグインのYoastは、パンくず機能も持っています。
高機能・多機能のWordPress プラグイン Yoast SEO
サイトの表示速度など、パフォーマンスのチェック
WordPressは、PHPやデータベースを処理してWEBページを出力するため、静的なHTMLサイトよりも読み込みが遅くなる傾向にあります。
読み込みに3秒以上かかると40%のユーザが離脱するというデータもあるほどです。
画像・テキストの量、プラグインの増加によっても読み込みが遅くなる傾向にあるため、最終的な読み込み速度にも留意する必要があります。
以下のサイトでは、読み込み速度やパフォーマンスに関するチェックをすることができます。
PageSpeed Insights Google
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
GTmetrix
https://gtmetrix.com/
GTmetrixは、URLを入力するだけで読み込み速度を計測することができます。
2018年7月には、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することが発表されています。
Google ウェブマスター向け公式ブログ ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します
その名も『Speed Update(スピードアップデート)』。これまでもランキングの指標とされてきましたが、今後さらに重要視されると考えてよいでしょう。
モバイル対応のチェック
現在はPCサイトの評価がランキングの指標となっていますが、今後はMFI(モバイル・ファースト・インデックス)と言って、モバイルサイトの評価が検索順位に大きく影響するようになります。
Google モバイルフレンドリーテスト
https://search.google.com/test/mobile-friendly
こちらのツールはモバイルフレンドリーかを判定してくれるツールです。
モバイルで表示される=モバイル対応している ではないことに注意してください。
モバイル対応されている状態は、色々ありますが横スクロール(左右にフリック)しなくてもコンテンツを見ることができる状態を指します。
サイトの幅が調整され、上下のフリックのみでコンテンツを全て見ることができる状態が、モバイル対応となります。
また、MFIではモバイル対応の判定だけでなく、
・モバイルサイトとPCサイトで同じコンテンツが表示されているか
ということも重視されるようです。
/sp/ のようにモバイルサイトを別個で持っている場合は、PCサイトと著しく情報量・内容が違わないかも確認してみましょう。
公式テーマでなくても素晴らしいテーマはある
誤解の無いよう言っておきますが公式テーマになくても、素晴らしいテーマはあります。中には、高機能すぎるが故に公式ディレクトリに登録できない・・・というものまであるのです。
無料で有名なものに、寝ログ(https://nelog.jp/ )の運営者様が公開されているSimplicityがあります。
Simplicity
https://wp-simplicity.com/
シンプルなデザインで内部SEOにも留意されており、表示速度・パフォーマンスにも優れています。
他、最近使ってみたテーマにルクセリタス(Luxeritas)というテーマがあります。
かなりの多機能かつ高速性で、キャッシュプラグインを使わずにあの高速性は素晴らしいの一言です。
https://thk.kanzae.net/wp/
このようなテーマは、公式ではないいわゆる「野良テーマ」などと呼ばれるものですが、このようなテーマを使う場合は必ず他の人の口コミを確認するようにしましょう。
拡張機能(プラグイン)が豊富(SEO重要度:低)
お問合せフォーム機能
メルマガ機能
スライダー機能
ダウンロード機能
Q&A機能
画像ギャラリ-機能
といった、HPに欠かせない・もしくはサイトによっては欲しくなる機能が、無料で導入できます。(中には有料のプラグインもあります)
スライダーや画像ギャラリーなどはデフォルトで備えているテーマ(テンプレート)もあります。
欲しい機能が無料で手に入るのは嬉しいですよね。
プラグイン自体は無料でも、一部機能は有料ライセンス・・・というプラグインも多いです。
問合せフォームはContactForm7というプラグインがかなりメジャーですが、個人的にはMW Formというプラグインをよく利用しています。(確認画面やサンクスページの設定が簡単)
WordPressのお問い合わせフォームプラグイン「MW WP Form」
ダウンロードプラグインはこちら。高機能ですが若干クセもあります。
資料やファイルをダウンロード統計も取れるプラグイン Download Manager
SEOに留意した仕組みを導入しやすい(SEO重要度:高)
WordPressプラグインの中には、SEO対策に欠かせない機能を有するものがあります。WordPressのSEOプラグインといえばAll In One SEO Packですが、Yoast SEO も高機能で、以下の重要機能を一つのプラグインでカバーできる強みがあります。
高機能・多機能のWordPress プラグイン Yoast SEO
サイトマップ機能などの概略をを紹介していきますが、これらはあくまでSEO対策の”仕組み”造りです。
前述しましたが、実際には
どのようなコンテンツを作るか
キーワードの調査
競合の調査
順位計測やHP改善
といった”知識・手法”が根幹にあるのが前提です。
SEOノウハウについてはこちらもご覧ください。
[seo]
サイトマップ(sitemap.xmlなど)を生成・送信する
サイトマップというと、全ページの一覧を思い浮かべる方も多いと思いますが、ここでいうのは人ではなくGoogleボットに読み込ませるサイトマップです。
人間用サイトマップの例
https://website-homepage.com/site_map
検索エンジン・ボット用サイトマップの例
https://website-homepage.com/sitemap_index.xml
サイトマップは、Googleにサイトの構成や新規コンテンツを通知するのに有効で、Google Search Consoleと合わせて是非利用して欲しい機能です。
個別でサイトマップ機能を導入するなら、Google XML Sitemap などでしょう。
検索エンジン用のサイトマップを生成する「Google XML Sitemaps」
サーチコンソールも2018年1月にリニューアルされました。サイトマップだけでなく、”検索アナリティクス”の機能は訪問者の検索ワードなどを解析するのに欠かせないツールですね。
無料SEOツールといえばGoogle サーチコンソール 検索アナリティクスの使い方
2018年1月 新しいGoogleサーチコンソールBETA版 検索アナリティクスの便利な使い方まとめ。
title descriptionを設定できる
多くのSEOプラグインでは、個別にtitle descriptionが設定できます。
title・・・タイトルタグのことで、検索結果にも表示されますね。
表示される文字数に制限があるので注意が必要です。
description・・・meta neme=”description”のことで、検索結果にも表示されることがあります。検索結果に表示される説明文は検索ワードによって変わることもあるので、以前ほど重要視されなくなってきています。
titleについては、最重要と言っても過言ではありません。検索ユーザーの目に触れるだけでなく、検索エンジンにページ・記事の内容を伝える一番の要素です。
WordPressテーマの中にはこれらのtitle descriptionを自動で設定できるものもあるのですが、「記事タイトルとtitleタグを分けたい」という方はプラグインを利用することになるかもしれません。
個人的には
titleタグ・・・文字数/キーワードに留意し最適化したもの
記事タイトル・・・新着情報・関連記事・人気記事など人の目に触れることが多いため、ある程度文字数を増やして目をひくコピーに
ということを心掛けています。
noindexを設定できる
他、任意のページにnoindexを設定できるのもSEOプラグインの強みと言えるでしょう。
例えば問合せフォームのサンクスページなど、検索結果に表示したくないページもありますよね。
そのようなページはnoindexにした方が良い場合もあります。(内容が薄く、低品質なページをgoogleに知らせないため)
検索エンジンが、低品質なページを嫌うためです。
バージョンアップデートがある
WordPressは常に開発が進められているため、新しいバージョンがどんどん公開されていきます。
使い勝手の向上や、バグやセキュリティの脆弱性を無くするために、WordPress本体やプラグインのバージョンを最新に保つことが求められています。
しかし、デメリットの方でも解説しますが、バージョンアップデートで不具合が起きる可能性もまた0ではありません。
・開発環境などでテストを行ってから本番環境をアップデートする
・アップデートで不具合が起きても対策できるようにする
といった体制を確立することではないでしょうか。(もちろんそのための予算・リソースは必要になるでしょう)
WordPressのデメリット
WordPressには、メリット”ゆえの”デメリットと言えるものもあります。
DB・PHPを処理するのにパフォーマンスの高いサーバーが求められる
WordPressを構築するPHPは、サーバーサイドスクリプトと言って、サーバー側で動作するプログラムです。
ブラウザで見ているページは、PHPがデータベースから記事の情報を引き出してきて、それらを表示している”出力結果”に過ぎません。
そのため、サーバーの性能、データベースの性能というのはWordPressを運営する上で非常に重要な要素です。
表示速度の項目で前述しましたが、WordPressはHTMLサイトよりも表示が遅くなる傾向にあるため、表示速度を高める為に高スペックのサーバーを利用したり、キャッシュプラグインなどで表示速度の改善をしていくことが求められます。
これからWordPressでサイトを始めるなら、是非留意して欲しいのが
1.SSL対応
2.表示速度
3.低コスト
のサーバーです。
こちらではハイスペックながら500円~1,000円で利用できる低コストサーバーについて紹介しています。是非参考にして下さい。
WordPress おすすめ レンタルサーバー
中でもおすすめは、無料で常時SSL(HTTPS)を導入でき、SSDで高速に動作するmixhost やJETBOYといったレンタルサーバーです。
mixhost JETBOY口コミ評価レビュー
最近はWordPressを動作させるのに特化したサーバーマシンを導入している”WordPress専用サーバー”も増えています。
WordPress専用サーバーの比較!WP運用に特化したレンタルサーバーを選ぶメリットとは
他、キャッシュプラグインで初心者向けなのは、Fastest Cacheというプラグインです。
キャッシュ系プラグインを探して『WP Fastest Cache』
悪意あるプログラムに狙われやすい
例えば、MacよりWindowsの方がコンピューターウィルスが多いように、利用者の多いWordPressには悪意のあるプログラムに狙われやすいというデメリットがあります。
利用者が多い事は、情報を手に入れやすいメリットもありますが、このようなデメリットもあるというわけです。
最低限行いたい施策として、
・ログインロック(管理画面への総当たり・ブルートフォース対策)
・ログインURLの変更
・ユーザー名(スラッグ)の変更
があります。
ログインロック・ログインURLの変更
WordPressはログインURLがバレやすいです。
/wp-admin
/wp/wp-admin
/wp-login.php
/wp/wp-login.php
などでログイン画面が表示されるケースが多いためです。
総当たり攻撃・ブルートフォースアタックは、これらのURLにアクセスし、adminというユーザー名+パスワードでログインを試みるケースが多いです。
ログインロック機能は、〇秒間の間に〇回ログインエラーになったら〇分そのIPからのログインを拒否する・・・といった機能です。
プログラムで何度もアクセスしてくるボットを拒否するのに有効です。
ログインURLの仕組みと、セキュリティ機能の一括管理にオススメな WP SiteGuard の紹介
ユーザー名(スラッグ)の変更
adminというユーザー名を使わないだけでもリスクを減らすことができますが、WordPressにはユーザーの投稿一覧が存在するため、ユーザー名がバレやすいです。
http://【URL】/?author=1
にアクセスした場合、
http://【URL】/archives/author/【1に対応したログインユーザー名】
にリダイレクトされるケースもあります。
ユーザー名は作ったら変更できませんが、上記のようなURLを向こうにしたり、ユーザーURL(スラッグ)をデフォルトから変更することはセキュリティを高める上で有効です。
ログインユーザー名を隠して作者URLを変更するプラグイン edit author slug
アップデートで不具合が出る可能性がある
WordPressは自動的にアップデートされますが、アップデートのタイミングで不具合が起きる可能性はゼロではありません。
アップデート前に”バックアップしてください”と警告が出るように、アップデートしたら
・アップデートのタイミングでサイトの表示がおかしくなった
・ログインできなくなった
・・・ということはあり得ることなのです。
WordPressの管理画面にだけログインできない場合の原因調査・復旧方法
CMS WordPress 人気の理由とメリット・デメリット まとめ
いかがでしたでしょうか。
自由に利用できるWordPressは利用者を増やし、その結果として便利なテーマやプラグインが豊富に出てきました。
その半面でセキュリティに関するチェックも増え、機能追加による速度の悪化も問題となるでしょう。
もしWordPressの導入を検討される場合はこれらのメリット・デメリットを考慮した上で、
WordPressをなんのために導入するのか。
WordPressを導入する必要があるか。
をきちんと考えるようにしましょう。
Root-013では、WordPressに関する質問を無料で受け付けており、条件付きでインストール代行も無料で実施しています。
興味のある方は是非お問合せ下さい。