SEO対策・ユーザビリティにおいて、読み込み時間を短くすることは必須の課題となってきていますね。
Google Developers でも、パフォーマンスの最適化のためにPageSpeedとおすすめの方法 についての解説があり、ページの読み込み速度を始めたパフォーマンスを解析するためのツール、PageSpeed Insightsが提供されています。
キャッシュ機能
HTML CSS JS の圧縮
Popular Posts Pluginとの併用
が可能な WP Fastest Cache の紹介をしたいと思います。
目次
WP Fastest Cache 0.8.5.5 プラグインのダウンロード
便利なプラグインの中にはキャッシュ系のプラグインととっても相性が悪いものもあるんですよね。
人気記事を表示するWordPress Popular post もその一つ。
キャッシュ系プラグインとの併用を考えたときに、利用可能なプラグインを色々試して、Fastest Cacheを選択しました。
- プラグイン名
- WP Fastest Cache 0.8.5.5
- 配布元
- https://wordpress.org/plugins/wp-fastest-cache/
WP Fastest Cache の日本語化
プラグイン > 新規追加 > fastest cache 等で候補に挙がります。
有効化すると管理メニューに「WP Fastest Cache」が追加されます。
まずは、言語を日本語に設定し、submitボタンを押しましょう。
日本語になって分かり易くなります。
導入前の読み込み速度を確認
WordPress・レスポンシブテーマで改善措置を行っていなければ、環境にもよりますがそこまで良いスコアは出ないでしょう。
比較のために一度確認しておくことをオススメします。
下記は検証を行ったサイトの速度計測結果
WP Fastest Cache 0.8.5.5 プラグインの設定
タブに分かれていますので、それぞれ簡単な説明をしていきます。
設定 タブ
基本的な設定は全てこちらで行います。
チェックできる部分はすべてチェックして問題ないと思いますが、
ログインユーザーに対してキャッシュを表示しない
モバイルユーザーに対してキャッシュを表示しない
この辺は場合によりけりという感じがします。
例えば、購読者にはキャッシュを表示したい場合もあると思いますので。
ただ、「ログインユーザーにキャッシュを表示する」設定になっていると、アドミンバーが表示されなくなったりしますね。
この辺の設定は注意しましょう。
ちなみに自分は下記の設定で運用しています。
ブラウザキャッシュにチェックすると注意事項がポップアップされます。
サーバー要件と合わせてご確認下さい。
キャッシュの削除 タブ
こちらは、CSSやJSを変更した場合に、キャッシュをクリアするためのボタンがあります。
ちなみに、アドミンバーにもショートカットが表示されます。
キャッシュの有効期限 タブ
こちらは後述しますが、popular post といったプラグインがキャッシュと競合しないようにするにはこちらの設定が必要になります。
If REQUEST_URI
の項目で全て・HomePage・Is Equal To(入力欄が出現)します。
Then (セレクト) delete the files
の項目で頻度を選択しますが、恐らくバックアップ系のプラグイン等で頻度を管理している場合はそちらの頻度もここで選べるようになってるようですね。
画像の最適化 タブ
プレミアムオンリーです。
プレミアム
プレミアム機能の紹介
除外する
デフォルトでルールが設定されています。
Is Equal to : wp-login.php
・・・ http://example.com/wp-login.php をキャッシュしない
(つまり、URLが一致した場合)
Start Width: wp-content
・・・ wp-content 内のディレクトリを除外
(つまり、前方一致によるディレクトリ指定)
という形になっているようです。
Containsという条件も選べます。
試してないですが、入力した「文字列を含むURL」ということでしょうね。
使い方としては、頻繁に変更のあるページ(例えば料金表やお問合せフォーム)をキャッシュさせない設定にするということが可能です。
必要に応じてルールを追加しましょう。
CDN
こちらは試していませんが、CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)との連携設定ができるようです。
Popural Posts plugin と一緒に使う場合の設定
人気記事をウィジェット等に表示させるプラグイン WordPress Popular Posts と同時に利用するには、両方のプラグインで設定を変更する必要があります。
これは、利用している環境にもよると思うので、一例です。
実際には、Google analytics のデータと比較しながら、きちんとカウントされているか確認しながら設定していきましょう。
WordPress Popular Posts側の設定(Ajaxify widget)
If you are using a caching plugin such as WP Super Cache, enabling this feature will keep the popular list from being cached by it.
と、説明にあるように、キャッシングプラグインを利用しているときはこの
Ajaxify widget
の設定を有効化(Enabled)しましょう。
Fastest Cache 側の設定(キャッシュの有効期限)
この、有効期限を設定しないと、Popular Posts のカウントが一定時間でストップしてしまうんですよね。
当ブログでは、6時間ごとに一回キャシュをクリアする設定にしました。
一定期間運用しましたが、analyticsの順位とほぼ同じになっています。
(元々完全にPVが一致することはないので、数値に相違はあります。)
『Add New Rule』
で現れるポップアップで新規ルールを設定し、『Save』します。
HOME のキャッシュを任意の期間でクリアする
任意のページのキャッシュを任意の期間でクリアする
といった設定が可能です。
どれくらい改善された??
モバイルが 65 > 72
パソコンが 56 > 82
に改善されました。
『スクロールせずに見えるコンテンツのレンダリングをブロックしている JavaScript/CSS を排除する』
という課題は残りましたが、画像の圧縮はしていないのでさらなる改善も見込めます。
今後も、有用なプラグインが無いか調査していきたいです!
まとめ
どうしてこのプラグインにしたのか?
と聞かれたら、「popular post と併用できて、日本語化されていて、必要な機能を網羅していたから」
と答えます。
キャッシュ系のプラグインというのは、よく分からないで使うのは怖いですからね。
無料の範囲では画像の圧縮はありませんが、画像圧縮のプラグインも色々あります。
現在色々試しているので、その内記事にしたいと思います!