クライアントからイラレのデータをもらっていざデータを編集しようとすると・・・・
フォントがシステム上にありません。
見つからないフォントは代替されました。
となることはありますよね。
データの前任者がこちらに無いフォントを使っていたり、OSが違ったりするとこのようになり、代替フォントを使用すると見た目が違ってしまいます。
案件にもよりますが、メニューや見出しであれば代替フォントで似たものを探せばそれでも良いかもしれません。
しかし、ロゴマークに使われているロゴタイプだったりするとそうもいきませんよね。
普通にイラレのデータを開くと自動的に代替フォントに変わってしまいますが、これを無理矢理アウトラインで開く方法を紹介しようと思います。
※環境はOSが Windows7 バージョンはCS5です。
目次
まず、もらったデータを普通に開いてみます。
フォントデータが見つからないと、画像のように
「フォントがシステム上にありません」
となって自動的に代替フォントが適用されます。
ロゴデータのみのデータがもらえればそれをPhotoshopで開くことも考えられますが、連携されたデータが背景ありのカンプデータだったりすると一枚物で出力されるので汎用性がありません。
「重要なフォントデータはアウトラインして再度使えるようにしたい」ということは必ず出てくると思います。
代替フォントになって見た目が変わる
つまり、下の図のような状態です。
(ロゴをここに載せるわけには行かないのでグローバルナビゲーションを例にします。)
お互いの環境の違いによっては、こんなにも見た目が変わるケースがあります。
アウトラインで読み込む方法
アウトラインで読み込むためには、まず新規でまっさらなイラレのファイルを作ります。
そして、ファイル > 配置 から、読み込みたいフォントが入ったデータを配置します。
配置するファイルを選択すると、下の画像がでてきますので、
今回は「メディア」で「OK」を選択。
すると、当該のフォントを含むデータが、開かれます。
これは、リンクファイルで1枚ものの画像として開かれるので、確認すると、フォントの代替は行われていません。
ただ、このままではフォント部分だけを使うことはできません。
配置したオブジェクトに「透明部分の分割・拡張」を適用
配置したオブジェクトを選択している状態で、オブジェクト > 透明部分を分割・拡張 を選択しましょう。
そして、「全てのテキストをアウトラインに変換」を選択して「OK」とします。
統合が完了するとクリッピングやグループ化になっていますが、解除するなどして目的のフォントを選択してみましょう。
この通り、システム上に無いフォントデータが、アウトライン化されて使えるようになります。
これで、例えばクライアントに
・名刺に使いたいんだけど
・バナーにロゴ入れたいんだけど
・サイトデザインリニューアルするから、ロゴの背景も変えたいんだけど
といった要望が出てきても大丈夫!!というわけです!