これからWordPressサイトの移転・引っ越しを検討している方に、その手順やおすすめレンタルサーバー口コミ情報、移転代行サービスの情報をまとめました。
Web系の業務をしている関係でさまざまなレンタルサーバーを利用しており、個人的にも5つのレンタルサーバーを掛け持ちしています。
・エックスサーバー
・wpX
・mixhost
・JETBOY
・カラフルボックス
・さくらインターネット
この経験を元に、レンタルサーバー選びに困っている方の参考になる情報をまとめていければと思います。
目次
サイト移転でクリアしたい条件
これからWordPressブログを始めるという方には低コストのレンタルサーバーもおすすめしていますが、サーバーを引っ越ししたいという方は是非以下の項目をチェックしてみてください。
データの移行には手間もかかります。せっかく引っ越したのにまた不満が出てきた・・・なんてことが無いようにしたいですね!
現状のサーバーに不満・不足が出てきたという場合に検討して頂きたいのが以下の項目です。
1.容量はたくさんあるか
2.SSDかどうか
3.無料でSSLにできるか(https://)
4.WEBサーバーの種類
5.引っ越しにサポートやツールがあるか
こういった点を比較した記事もこちらにあるので参考にして頂ければ幸いです。
これからWordPressブログを始める方におすすめのレンタルサーバー比較
1.容量はたくさんあるか
まず、容量が不足するかどうかですが、高解像度の画像を多く使うサイトや動画がある場合以外はそれほど気にすることも無いでしょう。
mixhost、カラフルボックス、そしてエックスサーバー
これらのレンタルサーバーは一番下のプランでもSSDで150GB以上(エックスサーバーは200GB)という他のレンタルサーバーと比較してもかなり容量に余裕のあるレンタルサーバーです。
2.SSDかどうか
はっきり言ってこれからサーバーを選ぶならSSDかどうかはチェックした方が良いです。ページの表示速度が体感で数秒違うこともあったほどですから。
従来のサーバーに多いHDDと違い、低容量・高速が特徴でしたが、ここ最近になってようやく高容量・高速を両立できるサーバーが増えて来ました。
どのサーバーもこぞってSSDへの移行が始まっています。いち早く乗り出したのはmixhostなどの新しいサーバー業者ですが、エックスサーバーも全プランSSDとなり容量も随一なのは流石としか言えませんね。
3.無料でSSLにできるか(https://)
一部のブラウザでは非SSLサイト(URLがhttp://で始まる)で「保護されていません」などの警告を表示するようになっています。これはアドレスなど個人情報を入力する部分でより顕著になるため、申込み・コンバージョンにも影響すると言って良いでしょう。
予算があればサーバーとは別に年額数千円から可能なSSL対応(SSL証明書の購入が必要)ですが、デフォルトで無料SSL対応しているサーバーも多くなってきました。前述のmixhost カラフルボックス、エックスサーバーももちろん該当します。
4.WEBサーバーの種類
エックスサーバーが数年前にNginx(エンジンエックス)というWebサーバーに対応しましたが、mixhostやカラフルボックスが導入しているのはそれよりも高速とされるLiteSpeed(ライトスピード)Webサーバーです。
5.引っ越しにサポートやツールがあるか
多くのサーバーでは、「データ移行はご自身で」というスタンスが多いです。中にはプラン変更でサーバーの移動が必要になり、そのデータ移行さえ「ご自身で」というサーバーもある程。引っ越しサポートや移行ツールがあると親切ですね。
エックスサーバーやConoHa Wingには無料で利用できるツールがあります。エックスサーバーのツールは利用したことがありますが、WordPressバージョン等で制限があり、利用できないケースもありました。
mixhost、カラフルボックス、JETBOYでは代行作業を受け付けており、有料でも作業を受け付けているだけ親切と言えるでしょう。正直1サイト1万円程度というのは業者に依頼するより安いケースがほとんどだと思います。(Root-013でも最低2~3万円は見ます)
WordPressの移転・引っ越しで必要な作業
CMS(コンテンツマネジメントシステム)の中でもWordPressのシェアは随一を誇り、現在多くのレンタルサーバーで「WordPress簡単インストール」ができるようになっています。
世界のCMSシェア約60%!WordPressが人気の理由とメリット・デメリットについて。
Web初心者やインターネットに明るくない方でも割と簡単にWordPressブログを始められるようになった反面、WordPressサーバーの移転には通常のHTMLサイトには無い手間が発生するためハードルが高いと言っても良いでしょう。
ファイルの移転だけではダメ!
その一番の理由がこちら。WordPressサイトの移転・引っ越しはただ単にファイルの移転だけではありません。
ログイン等のシステムを有さない静的HTMLサイトの移転は、FTPソフトなどでファイル(HTMLやCSS、画像ファイル・フォルダ一式)を新しいサーバーに移転するだけで済みました。
しかし、WordPressの場合はデータベース(DB)の移行が必要です。記事のタイトルや本文といったデータは全てこちらに登録されていくのです。
ブログ記事ページを表示するファイルは共通となっており、ページ毎に紐づけられたデータをPHPがデータベースから引っ張ってきて表示させているのです。
概念的には
頭・データベース
体・ファイル群
と考えてもらうと良いかもしれません。
自分でやる時の注意点
FTPソフトなどは、ドラッグ&ドロップで使えるソフトも浸透しているため、パソコンさえ使えればそれほど勉強することなく利用することができるでしょう。
しかし、DBは基本的にサーバーにあるDBにphpMyAdminなどでアクセスし、ダウンロード(エクスポート)し、新しいサーバーにDBを作り、そこにアップロード(インポート)する必要があります。
更に、wp-config.phpなどの記述を変更し、新しいサーバーのDBとアップロードしたWordPressファイル群を紐づけてあげなくてはいけません。
こういった手間があるため、WordPressの移転・引っ越しは初心者さんにはハードルが高く、「サーバー移転したらサイトが表示されない」というご相談もよく頂きます。
今回紹介しているサーバーには「無料の移行ツール」や「有料の移行代行サービス」があるため、つまづきがちな移転作業をカバーする体制が用意されています。
サイト移転 比較表
こちらは簡単なサーバースペックと、移転サービスを一覧できる表です。
サーバー / スペック | XSERVER | mixhost | ColorfulBox | ConoHa WING | JETBOY |
---|---|---|---|---|---|
プラン | X10 | スタンダード | BOX2 | ベーシック | ファーストSSD |
月額(円) | 900円 | 880円 | 880円 | 2円/時 最大1,200円 | 980円 |
SSD容量(GB) | 200 | 150 | 150 | 200 | 40 |
移行代行 | 簡単移行 β版 | 1サイト 9,980円~ | 1サイト 12,800円~ | かんたん移行ツール | 無料代行作業 |
無料SSL | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
WEBサーバー | Apache + nginx | LiteSpeed | LiteSpeed | Apache + nginx | LiteSpeed |
CPU/メモリ | - | 3core/4GB | 3core/4GB | 2core/1GB | 3core/2GB |
転送量 | 70GB/日 | 2TB/月 | 2TB/月 | 2.5TB/月 | 無制限 |
想定PV | - | 100万PV/月 | UU15000人 / 日 | - | 100万PV/月 |
※価格については各サーバーで同程度のプランの料金・スペックを表記しています。さらに低価格のプランが存在する場合もあります。 ※2019.3.9 リサーチ |
エックスサーバー
エックスサーバーは老舗で、高速・高機能・高安定性を打ち出しています。
以前はある程度サイトの収益が安定してきたら、乗り換えるならココ!と言ってもいい程有名で人気のある高機能サーバーでした。
- サーバー
- エックスサーバー
- プラン
- X10
- 月額
- 900円~
- SSD容量
- 200GB
- 移行サービス
- WordPress簡単移行 β版
エックスサーバーには代行サービスは無いようですが、「WordPress簡単移行 β版」というサービスを展開しています。
実際に利用してみましたが、バージョン指定やタイムアウトなどもあり、使える条件は限られそうです。
エックスサーバーにWordPressサイトを移転・引っ越しする際の注意点・手順の解説
mixhost ミックスホスト
mixhostはSSDや、LiteSpeed Webサーバーが気になり始めた頃に導入したレンタルサーバーです。当時は容量もスペックも一般的なものでしたが、その後一番成長し、エックスサーバーと比べても遜色がない程に進化したのには驚かされました。
mixhostの進化が止まらない!機能・性能強化の推移
1サイト 9,980円で移転を代行することができます。(SSL対応の場合など追加料金がかかるケースがあります)
mixhost WordPress移転代行サービス
- サーバー
- mixhost
- プラン
- スタンダード
- 月額
- 880円~
- SSD容量
- 150GB
- 移行サービス
- 1サイト 9,980円~
mixhostの使い方、WordPressインストールなどの使い方はこちら
mixhost 使い方
カラフルボックス
カラフルボックスはこの中でも新しいサーバーに入りますが、サービス開始後すぐにmixhostにかなりスペックを寄せてきました。
2社間でサーバー機能強化合戦が行われ、僕の中では「SERVER WARS」と呼んでいます(笑)
【SERVER WARS 】カラフルボックス VS mixhost 性能強化戦争!
- サーバー
- ColorfulBox
- プラン
- BOX2
- 月額
- 880円
- SSD容量
- 150GB
- 移行サービス
- 1サイト 12,800円~
mixhostとの違いに、一段階 低価格のプランが存在し、月額500円程度から利用できます。
サイト移転の代行作業は 1サイト 12,800円
カラフルボックス 「オプション」ページ参照
ちなみに、2019年3月 記事公開時、当サイトRoot-013はカラフルボックスで動いています。
カラフルボックスの使い方
GMO ConoHa WING
コノハウィングはGMOグループのサービスで、Web表示速度 国内No.1(自社調べ)を打ち出しています。
2円/時で1ヶ月最大1,200円という珍しい料金体系です。「WordPressかんたん移行ツール」という独自のサーバー移行ツールを提供しています。
- サーバー
- ConoHa WING
- プラン
- ベーシック
- 月額
- 2円/時 最大1,200円
- SSD容量
- 200GB
- 移行サービス
- 無料 かんたん移行ツール
JETBOY
JETBOYはmixhostと同程度のスペックを持っていたため、2社とも利用し始めましたが、前述の通りmixhostが大きな進化を遂げたのに比べて変化が無かったため、現在では抑えめのスペックと見えてしまいます。
- サーバー
- JETBOY
- プラン
- スタンダードSSD
- 月額
- 980円~
- SSD容量
- 40GB
- 移行サービス
- 無料代行作業
移転無料代行が可能!290円、580円と低価格から始められる魅力はあります。
JETBOY WordPress引っ越し無料代行
WordPressサイトは作りたいサイトによっても必要なスペックが変わってくると言っても良いでしょう。
サーバー選び、WordPress運用でお困りの場合は質問掲示板も用意しているので是非気軽にご相談ください!