[mail-mag]
ホームページ・WEBサイトの更新情報をさらに拡散させるために利用したいのがメール配信システム・メルマガツールです。
昨今はWordPressの利用も増えているため、プラグインを導入する選択肢もありますが、メルマガ運営を進めて行くと不十分と感じることも増えてくるでしょう。
僕はしばらくWordPressのメルマガ配信プラグインを利用していましたが、機能の不足や制限に悩み始めたので独立したメルマガ配信システムを導入しました。
メール配信システムの選び方や実際に使ってみてどうだったかなどの評価レビューも含めて解説していきたいと思います。
目次
WordPressプラグインか?個別のメルマガ配信システムか?
WordPressのプラグインか、個別のメルマガ配信システムを選ぶかは悩みどころでしょう。
WPプラグインを選ぶメリットとして挙げられるのは、
1.無料で始められる
2.記事公開と同時に配信してくれる
3.WordPressが動けば使える
といったところでしょうか。特に記事を公開すると同時にメルマガ会員に向けてメール通知してくれる機能は個別のメルマガシステムでは実現できるものがないと思います。
しかし、WPプラグインでは機能が限定されていたり、登録数に制限があったりします。(有料版にすれば解放される)
そして、サーバーからメールが送られるためサーバー側のスペック(配信数の制限)に依存します。
例えばメール配信数が月2,000件のレンタルサーバーで、メルマガ登録2,000人に一斉メール送信すると、メールサーバーに障害・制限がかかり、一定時間メールの送受信ができなくなったことがありました。(リアルな経験談です)
長期的に利用していると物足りなくなるのがWPのメルマガ配信プラグインなのです。
WordPressの記事通知は便利ではあるのですが、やはりメッセージを添えたり他の記事の宣伝もしたくなるもの。
結局プラグインの記事通知機能は使わず、配信内容を考えながら送信していました。そしてその方が単純な記事通知より訴求力も高まることでしょう。
個人情報を扱う上での注意点
WordPressの場合、仕組み上データベースでユーザーのアドレスを管理することになります。WordPressのセキュリティにも留意して利用しなくてはいけません。
WordPressというシステムは常に不正ログインなどの悪意あるプログラムに狙われているため、個人情報やメールアドレスの管理や保護は別個システムで行うのが理想的です。
WordPressのメリット・デメリットについてはこちらも参考にして下さい。
WordPressのCMSシェア 人気の理由、メリット・デメリット
メルマガ配信システムを選ぶ際の注意点!
では、長年メールマガジンの配信を行ってきた経験から、メルマガのツールを選ぶ上で重要なポイントをまとめたいと思います。
メールアドレス登録数の上限?
プラグイン含め、無料のツールにはメールアドレスの件数に制限があることがほとんどです。
1,000件まで 2,000件までなど、ツールにもよりますがそれ以上の登録者を目指すのであれば最初から有料のツールを利用した方が移行の手間を抑えられます。
配信数に制限はある?
別個のメルマガ配信システムに多いのが、月に〇〇件まで送信可能という配信数に制限があるケースです。
WPプラグインなら無制限かというとそうではありません。お使いのレンタルサーバーにメール配信数制限があれば、その件数に依存します。
その数を超えるとメールサーバーに障害が起こるなど、不具合の原因にもなるので注意しましょう。
例えばエックスサーバーなら 1,500通/時間 15,000通/日 という制限があり、mixhostの最安プランも同様です。(mixhostは上位プランになれば送信数も多くなります)
概ね月額1000円程度のサーバーはこれくらいの制限ですね。月額3,000円程度の企業向けサーバーには無制限なものも多くなってきます。
[server]
ステップメール利用の可否
ステップメールというのは、メルマガ登録から〇日後にこのメール、〇〇日後にこのメール・・・と、あらかじめスケジュールを組んでメールを送ることができるシステムです。
1.メルマガ登録
2.数日後、サービスの利用方法について配信する
3.さらに数日後、リマインドや更に詳しいおすすめの内容について配信する
など、決まった内容のメールを登録者毎にステップを踏んで自動配信することができるシステムのことです。
メルマガ登録をすれば自動返信なども行われますが、それ以外にも自動で送信したい内容がある場合は便利な機能ですね。
「登録者毎に、順を追って送りたい内容がある」という場合に利用しましょう。このステップメール機能の有無はツールによります。
では、実際に利用したものや利用を検討したものからおすすめツールを紹介していきます。
WPプラグイン Subscribe2
https://ja.wordpress.org/plugins/subscribe2/
- ツール名
- WPプラグイン Subscribe2
- 価格
- 無料~
- 登録数
- 恐らく制限なし(サーバー仕様確認のこと)
- 配信数制限
- サーバー仕様に依存
- ステップメール
- ×
Subscribe2 はWordPressプラグインの中でも一番シンプルなメルマガ配信プラグインかなと思います。
ショートコードでの登録フォーム出力(デザインはCSSでカスタマイズしています)
「メール送信」からリストに対してメールを一斉送信することも可能です。
デフォルトでは記事公開とともに自動で通知がされますが、設定 > 外観 > 更新通知のチェック で更新通知をOFFにできます。
注意点
ステップメールの機能がない
リストを管理できるのはメールアドレスのみ
と、通知とメール送信のみの非常にシンプルなプラグインです。
登録数に制限はなさそうですが、サーバーに制限があればその数字に依存するので注意しましょう。
難点がいくつかありまして、記事の通知が急に効かなくなる現象が何度かありました。これがまた、プラグインのインストールをし直したりアップデートしたりしても全く解消しないエラーでして・・・結局下記のMailPoetに移行。環境によっては使えているので他のプラグイン・サーバーとの兼ね合いもあるかもしれません
メールアドレスのみの管理となるので、後からユーザー名などプロフィール管理込みのシステムに移行する際に問題となるでしょう。
また、日本語化も必要となります。
日本語化のファイルはこちらで配布されていました。
Subscribe2 日本語化翻訳ファイル
WPプラグイン MailPoet3
https://wordpress.org/plugins/mailpoet/
MailPoetはバージョンアップを重ね、現状最新は3となっています。
- ツール名
- MailPoet – emails and newsletters in WordPress
- 価格
- 無料~
- 登録数
- 無料だと2000まで(サーバー仕様確認のこと)
- 配信数制限
- サーバー仕様に依存
- ステップメール
- 設定により可能
- 注意点
- HTMLメールのみ
1.リストを複数作れる
2.それぞれのリストに対する登録フォームを作れる
3.それぞれのリストに対してメールのテンプレートを作成できる(更新通知・ニュースレター・ようこそメール)
と、かなりの多機能・高機能です。
ステップメールの設定は実際には利用したことがなかったのですが、「ようこそメール」を利用すれば登録から〇日後に特定のメールを送る・・・ということができそうです。
ニュースレターでは即時(〇時間後という設定も可能)メールを任意のリストに送ることも可能です。
投稿通知では、頻度や時間帯を選んで通知が行われるような設定も可能です。
注意点
注意点としては、高機能ゆえの設定の難しさでしょうか。記事を書こうとも思っているのですがかなり長くなりそうです。テストを重ねる必要があるでしょう。
無料プランで2000件という制限(サーバーの制限がそれ以下ならそちらに準じます)に目をつぶれば無料ツールなら最良とも呼べる選択肢です。
送信数制限もレンタルサーバーに依存します。Gmailを利用して送信する機能もあるようですが、Gmailにも制限はあるので注意しましょう。(記事公開時点で確認したところ、送受信が1日500件を越えると制限がかかります。)
Gmailヘルプ メールの送受信数に関する制限
https://support.google.com/mail/answer/22839?hl=ja
無料メルマガ配信システム acmailer
無料でありながら管理画面まで備えた独立メルマガシステム(CGI)です。
CGI版というのは、お使いのサーバーにファイルをアップロードし、インストールして使うツールです。そのため、サーバーのスペックに依存してしまうということですね。
- ツール名
- acmailer
- 価格
- 0円~
- 登録数
- 制限なし(サーバー仕様確認のこと)
- 配信数制限
- サーバー仕様に依存
- ステップメール
- 無料版では不可
- 解析ツール
- なし 不着メール管理可能
無料の場合は著作権表示が必須となります。
https://www.acmailer.jp/license/license_supplement_copyright.html
注意点
無料版ではステップメールを利用できませんが、管理画面を備え基本的なメルマガ配信の機能は網羅しています。アドレス登録件数やメール配信数にも制限はありません。
しかし、お使いのサーバーに送信数制限がある場合はそのスペックに依存します。
CGIなのでサーバースペックに依存する
無料ではステップメールが使えない
これらに注意すれば無料なのに配信数や登録数に制限がないコスパの良いツールと言えます。
【Blastmail】ブラストメールは良コスパでおすすめ!
Blastmail(ブラストメール)は 旧Blaynmail(ブレインメール)からリニューアルしたメルマガ配信サービスです。
- ツール名
- Blastmail(ブラストメール)
- 価格
- ~3,000件までの場合
初期費用:10,000円(1年契約で半額に)
月額:3,000円 - 登録数
- プランに準ずる。最安で3,000件まで月額3,000円
- 配信数制限
- 無制限
- ステップメール
- なし
- 解析ツール
- あり
- 無料お試し
- 7日間
ブラストメールはステップメールを使わないという方にとっては一番おすすめと言っても良いかもしれません。
2000~3000件程度のアドレス登録で月額5,000円くらいのサービスも多いので、アドレス3000件まで月額3000円というのは驚くべき低価格です!
◆Blastmail 公式 料金プランについて
https://blastmail.jp/price/
有料のメルマガ配信ツールに求められる機能はステップメールばかりではありません。
特定条件で絞り込んだグループに配信する「ターゲット配信」
送ったメールマガジンのクリックや開封率を見る「解析ツール」
特にメールリストの有効性を確かめる上で開封率などの解析は重要です。
ブラストメールに不足しているのはステップメールくらいで、他は十分すぎるほどの機能を備えています。
◆Blastmail 公式 効果測定について
https://blastmail.jp/function/5.html
こちらから公式情報をご確認下さい。導入実績を見ても、官公庁や大企業が名を連ねており、信頼性を物語っています。
【ブラストメール(旧ブレインメール)】
実際に利用した口コミ、使い方の解説はこちらをご覧ください。
Blastmail(ブラストメール 旧ブレインメール)
基本的な使い方&評価レビュー
【メール商人】豊富なマーケティングツール ステップメール可
- ツール名
- メール商人
- 価格
- ~1,000件までの場合
初期費用:5,000円
月額3,800円 - 登録数
- プランに準ずる。最安で1,000件まで月額3,800円
- 配信数制限
- 無制限
- ステップメール
- あり
- 解析ツール
- あり
- 無料お試し
- 30日間
メルマガ配信・マーケティングツールとして機能に不足は無く、ブラストメール(ブレインメール)にはないステップメール機能も備えています。
◆メール商人 公式 機能一覧
https://mshonin.com/function/
しかし、料金プランとしてはメールアドレス1000件までで月額3,800円(初期費用5,000円)と値段も高くなっています。
◆メール商人 公式 料金プラン
https://mshonin.com/price/
公式サイトはこちらから
https://mshonin.com/
【アスメル】無制限 固定料金 ステップメール可
ステップメール機能が目的でかつ低価格なメルマガ配信システムを考えるならアスメルもおすすめです。
なんと
月額3,333円で
メールアドレス登録数無制限
メール配信数無制限
というツールです。
- ツール名
- アスメル
- 価格
- 固定料金 初期費用15,750円
月額3,333円 - 登録数
- 無制限
- 配信数制限
- 無制限
- ステップメール
- あり
- 解析ツール
- あり
解析系のツールは弱い印象でしたが、機能追加も行われており公式から「さらに追加された機能」で機能を確認できます。
エラー(不達)メールの検索や分類、開封率・クリック計測も可能となっています。(一斉配信でのみ利用可能で、ステップメールでは利用できません)
公式サイトはこちら
使い放題のステップメール「アスメル」
メルマガ配信システム・ツール紹介 まとめ
いかがでしょうか。メルマガ配信システムには様々な有料・無料ツールがありますが、それを選ぶうえでの参考にして頂ければ幸いです。
登録数に制限はあるか?
配信数に制限はあるか?
ツールの制限以外に、サーバーの制限値にも注意!
ステップメールは使えるか?必要か?
開封率のチェックなど解析ツールはあるか?
用途・目的・レンタルサーバーの機能などに合わせて最良のツールを選ぶことをおすすめします。
nice info
thk!ありがとうございます!